セルフネグレクト
   …ごみ屋敷につながる高齢者達。           




■2011年3月頃に、セルフネグレクト--とか聞きなれない言葉の記事があった。
 自己放任--とか訳されていた。
 医療や食事を拒み、食べ物やごみを放置する高齢者達のことらしい。

 まず、記事の抜粋を転記し、末尾で感想を述べたい。





食べ物やごみ放置…セルフネグレクトの高齢者1500人
 医療や食事を拒み、食べ物やごみを放置――。

 健康や安全を自ら損なう「セルフネグレクト」(自己放任)と呼ばれる 状態の高齢者が、2008年度に全国で1528人確認された。

 放置すると孤独死や「ごみ屋敷」につながりかねないが、対処が難しく、医療・福祉の課題になっている。

 k帝京大教授らの研究グループが09年12月〜10年1月、地域介護の拠点である全国の地域 包括支援センター4038カ所に調査票を送り、1046カ所(26%)から回答を得た。

 
生活上当然すべき行為をせず、安全や健康が脅かされる状態をセルフネグレクトと定義し、65歳以上の人のケースを尋ねたところ、499カ所のセンターで計1528人だった。

 846人を分析すると、男女ほぼ同数、80〜84歳が26%と最も多い。
 68%が一人暮らしだが、21%は 家族と同居。
 56%は介護保険の要介護認定を申請していない。

 経済状態に「余裕がある」「ややある」が計31%。
 20%が精神疾患、44%が糖尿病や高血圧など慢性の病気があった。

 センターの保健師や看護師らは通常、問題に気付けば医療や介護を受けるよう勧めるが、
「放っておいて」と拒まれることが 少なくない。

 調査でも、
「支援がとても困難」というケースが42%に達し、「本人が拒む」という理由が47%で最も多かった。

 kさんは「埋もれた事例も多く、高齢者だけで年に1万件のセルフネグレクトが起きている可能性がある。

 早くに見つかれば 改善しやすいので、社会として把握し介入する仕組み作りが求められる」と話す。

 調査結果を踏まえ、早期発見のための 注意点や、支援を拒む人とコミュニケーションをとる方法の例などを作る。






□感想など

 さてなぁ。難しい問題ではあるが、
やはり、当該家族内で対応してもらう以外に手段がないのでは--という感想をもつ。

 必ずしも独居老人という訳ではないのだが、一歩外れればゴミ屋敷がそこらじゅうにできるということでもありそうだ。

 個人の領域と社会全体で守るべきものとの境界に存する微妙な問題だと言えよう。