京都へホテルの進出続く      
                          


                    *画像は適当なものを使用した。

■始めに。
 京都へホテルが次々進出しているという記事があった。
 なぜなのだろう。

 記事を読んでいるうちに、「文化が売り物になる時代」が来たのだろうと感じた。
 京都は、一千年の間、日本の首都であった町だ。
 川床(かわどこ)なんて、中国人の発想から遠かろう。
 そんな違いを感ずるもの(文化?)が売り物となってきた。

■新聞記事から。
 末尾で感想などを述べたい。

 京都市内でホテルの進出計画が相次いでいる。
 阪急電鉄は阪急嵐山駅前に100室規模のホテルを誘致する。
 米高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」も2014年春、鴨川沿いに開業する計画だ。

 東日本大震災後、訪日外国人が急減したが、影響は一時的と判断。
 高収益が見込める京都で富裕層やビジネス、団体客など様々な客層向けに宿泊施設の整備が進む。

 阪急電鉄は駅前にある同社の所有地について、全国でビジネスホテル「ドーミーイン」などを展開する共立メンテナンスと定期借地契約を締結。
 共立が約25億円を投じ、「絹の湯花伝抄」(仮称)を開業する。
 今年10月をめどに営業を始める予定だが、震災の影響による観光客数の低迷などを踏まえ、ややずれ込む公算もある。

 新ホテルは地上4階建ての計105室で、価格帯は1泊2食付きで2万円前後となる見込み。
 主に家族連れやカップルの利用を見込んでいる。
 桂川や渡月橋が有名な嵐山は全国的な観光地にもかかわらず、ホテルや旅館の数が少ないとされてきた。

 新ホテルは駅前の好立地を生かし、70%前後の高い稼働率を見込んでいる。
 ホテルの運営は共立側が担うが、阪急電鉄には賃料が入るほか、鉄道の利用による収入増も期待できる。

 国際的な観光都市の割に少ないとされた高級ホテルも相次ぎ登場する。
 リッツ・カールトンは今年1月に営業を終えた老舗の「ホテルフジタ京都」(京都市中京区)を建て替えて開業。

 総事業費は200億円の見通し。カナダに本拠を置く高級ホテルチェーンの「フォーシーズンズ・ホテルズ」も、東山区で同時期に開業する方針を決めた。
 京都駅近くでは近畿日本鉄道が10月に宿泊特化型の「ホテル近鉄京都駅」を開業する。
 約49億円を投じ、ツインルームを中心に368の客室を設ける。
 宿泊料金は1室当たり1万5000円から。ビジネスのほか修学旅行生など団体旅行客の需要も見込んでいる。

 旅行客の足を支える鉄道各社も京都市内への旅客輸送を充実させる方針で、阪急電鉄は14日に関西国際空港と京都を結ぶ企画乗車券を南海電気鉄道などと発売した。
 各路線を乗り継いだ正規運賃から2割以上安い片道1200円に設定し、国内外から観光客を沿線に呼び込む。

 近鉄は来年春に近鉄京都駅のホームを3つから4つに増設、奈良と京都を結ぶ特急列車を増発する余地が生まれる。

□まとめ、感想など

 ホテルにとって、誰がターゲットなのだろう。
 中国人を含む外国人ばかりではあるまい。

 団塊の世代などの「文化を鑑賞できる」日本人をもふくんでいるものであろう。
 そういえば、中国人にとっての日本旅行における「ゴールデンルート」というものがあるらしい。

 2010年頃のニュースだが、ご紹介したい。

--ここから--
 中国人の観光ビザの発給要件が緩和されてから、1日で1か月が経過した。
 10月1〜7日の7連休となる国慶節などで中国人観光客の一段の増加が期待できそうだ。

 一方、旅費を抑えて駆け足で各地を巡るため、日本の本当の良さが伝わらない懸念もある。
 人気が高いのは、成田空港で入国し、バスで関西に向かい、関西国際空港から出国する約1週間のツアーで、逆ルートもある。

 観光地が多い関東〜関西は、「ゴールデンルート」と呼ばれている。
 中国の旅行大手「新華国際旅行社」によると、6日間のツアー料金は、食費込みで約8万円弱だ。

 東京ディズニーランドや秋葉原、銀座など首都圏の観光スポットの後、 箱根や富士山、各地の温泉を経て、関西方面に足を延ばす。

 中国人客に対し、高島屋日本橋店は中国語ができる通訳8人を待機させ、東急百貨店は中国人留学生が9日から接客する。

 以前から中国人の利用があった群馬・草津温泉の 草津ナウリゾートホテルは、JR東京駅を結ぶシャトルバスを増発している。
 このほか、中国映画のロケが行われた北海道を巡るツアーは、6日間で約13万円だ。

 ビジネスホテルを運営する東横インは、中国人の家族連れが泊まりやすいように、札幌のビジネスホテルの一つをツイン中心に改装した。
 中国語の新聞やパンフレットも 備え、中国人客が旅行プランを練りやすいように配慮した。

◆ビザ発給5倍◆
 外務省によると、7月1〜23日の中国人の個人観光ビザの発給件数は、前年同月の5倍を超える5836件に急増。
 しかし、ビザの申請、発給、ツアー申し込みに数週間がかかるため、中国人観光客の急増は「8月や、10月の国慶節ごろになる」(JTB)とみられる。

 また、「炊飯器を4〜5個まとめ買いする」(ビックカメラ)、「化粧品を10万円 単位で買う」(松屋銀座店)など、「買い物ツアー」の域を出ていない面もある。
 特に化粧品は、容器の底に記された成分表示が、日本語であることに「価値」があり、売り場で容器を裏返す光景が見られる。

 ただ、「安さが先行し、食事や宿泊先の質は高くない」(桜美林大の教授)という。
 1か所の滞在時間も短く、日本の良さが伝わっていない懸念もある。

 ツアーは中国の大手旅行会社が募集し、日本国内の宿などは華僑系の日本の旅行会社が大半を手配している。
 日本政府は、ツアーの質を高めてリピーターを確保するため、 日本の旅行会社が関与できるよう中国側と折衝している。

◆中国人の観光ビザ=日本政府が2009年7月、「十分な経済力を有する」富裕層に限って解禁していたビザの発給要件を、今年7月1日から「一定の職業上の地位及び経済力を有する者」に緩和し、中間層まで広げた。

--ここまで-- 

 中国人にとってのゴールデンルートとは、東海道の(東京-大阪)間を6日間でうろうろするということのようだ。
 それでも、京都、大阪にも足を踏み入れるのであろう。
 衣食住というものが足りて、やっと「文化が売り物となる」タイミングが来るということなのだろう。