海底の土地を買う  ---焼津港----


                          

■2009年の新聞から。

■始めに。

 海底の土地を買う…とかの記事があって興味深かった。

 元々は農地であったのだが、現在は港の海底の一部となっている私有地があって、それを焼津市が購入したという話だ。どういう経緯だったのだろうか。

 まず、新聞の記事から抜粋。


□海の底の土地が2400万円?−。

 
焼津市は27日、市議会11月定例会初日に、同市の大井川港の海底にある民間所有地4万7000平方メートルを2400万円で購入する議案を提出し、可決された。





 同港管理事務所によると、1964年に開港して以来、船が海面を運航するには問題はなかったが、所有権の問題があり、海底の土砂を取り除く工事などができなかった。

 同事務所は「海底に土砂がたまることで水深が上がり、船の運航に支障が出ることなどが、心配されている」として購入するという。

 大井川港は、同市と合併した旧・大井川町が、農地を造成して開港した経緯がある。

 開港前後に
旧・大井川町が一帯の用地を 購入した際、資金が足りず、当時の所有者からこの4万7000平方メートルだけ購入できなかったという。

 その後、海面の所有権や 水面利用をめぐって、当時の所有者と旧町の間で裁判になることもあった。

 現在、海底の土地は焼津市の建設会社が所有していて、土地購入をめぐって静岡簡易裁判所に調停を申し立てている。

 静岡簡裁は 6月に、同市と同社に2400万円で和解案を提示。

 同市は、この金額で購入することを決めた。
 建設会社も「和解に応じたい」としている。

 同事務所は「将来的に、新たな紛争が生ずる恐れもある。
 長年の懸案事項に手をつけた」と話している。

 一方で、港で釣りを楽しんでいた同市の男性(70)は「海の底の土地が、こんなに高いなんて。普通に考えたら、もったいないでしょ」と 驚いた様子だった。 





                          

■まとめ、感想など

 港を作る時点では、土地所有者となんらかの約束をしていたのであろう。

 それにしても、私有地のまま、掘削して農地を港にしてしまった…ということか。

 1964年に開港とあるから、昭和39年か。すると買収の話があったのは昭和30年代半ば頃の話なのだろう。

 
おそらく、今買収はできないけど、きっと買い取るから…とかいうような話にして、私有地のまま工事を進捗させたということなのだろう。

 そういえば、成田空港の用地買収もこの頃ではあるまいか。

 この時代のこういう土地買収の話には、いろんなことがあったのだろう。 

 今度の和解に際しての価格については、元々の農地としての価格で…ということであろう。

 面積と総額が記事で分かっているから、計算してみよう。

 24,000,0000円 ÷ 47,000u =511円/u となる。

 1反(たん)が 991u ぐらいだから

 511円 × 991u =506,000円/反 となる。

 こうしてみると、水田としての価格か。記事では高いとか…書いてあるが、農地としての価格であればおかしくはあるまい。