フェスティバルゲートの変遷…
 

                           
■日経のフェスティバルゲートの再生…という記事から。


 以下、記事を抜粋。2004年。

 
大阪市の土地信託事業で経営破たんした都市型遊園地「フェスティバルケート」(浪速区)の運営主体が10月1日、信託銀行からオリックスなど2社の企業連合に移り再出発する。

 だが、公金役入を前提としたり、施設に目新しさが乏しい点などに批判が続出、前途多難な船出となりそうだ。

 「公金は一切支出しないと約束したはす」。一一17日の市議会交通水道委員会。

 与野党は一斉に市を厳しく批判した。 

 30日に市がオリックスなどと結ぶ賃貸契約では、市は歩合制で年4干万一2億円の賃料を受け取る。

 一方で共益費や運営委託費として年約3億円を支払うため実質〃持ち出し〃となる。

 3月、市議会は土地信託契約を解除する調停案を承諾するに当たって「今後、公金は投入しない」と念を押しており、初手から約束をたがえた格好になった。

 再スタート後の収益性への不安も批判に拍車をかける。同施設は来春までに改装し、「乗り物」をテーマにした商業ヒルに生まれ変わる予定。







































 地下鉄やバスの歴史を紹介する市の「交通記念館」を核に子供向け乗り物コーナーや物販店を設け、家族連れを呼び込んで年間8億ー9億円の売上高を見込む。

 この再生案に対し「新鮮味がほとんどない」と隣接する新世界地区で地域振興に取り組む老手経営者グループの半田信一さんはがつかりする。

 周辺にはJR西日本運営の交通科学博物館(港区)など類似した施設があり、市議会でも「競合するのでは」と危ぐする意見が出た。

 
今回の契約期間は5年間。
 採算がとれないと更新されない可能性があり、最終的な経営リスクは結局、市が抱え込む。

 与党議員すら「なせこの再生案に決めたのか理解できない。市は説明不足」と審査議事録の提出を要求するありさまだ。

 市民クルーブ見張り番」は「審査過程か不透明。巨額の税金を使う説明責任を果たしていない」として情報公開を請求した。

 「周辺地域と協力して一活性化をはかる」と強調する市。
 これに対して地元は一緒に盛り上がろうという気か起こらない」と冷めた見方と「乗り物は子供に人気が根強い。

 手堅いアイテアた」など評価の芦か交じったまま再スタートを見守っている。




 ▼フェスティバルケート  1997年に開業。
 8階建て、延べ床面積は約五万五千平方メートル。初年度は約六百五十六万人を集めたか、人気が急落し経営が悪化。市が200億円、信託銀か180億円を負担して負債を解消し、信託契約を解除する調停が3月に成立した。

 市は再生案を公募したが、内部にジェットコースターが縦横に走る特殊な構造のため、審査の過程で断念した応募者もあったという。





■筆者の感想

 新味乏しく、前途多難…というタイトルがつけられていた。

 同感ではあるが、どうすれば…という妙案はない。
 ただ、この施設から大きな収益性を確保することは難しい。まず、そこを一旦、切り離してしまわないと新しい地平が開けないと思う。



 ⇒この話はその後がある。



□2008年以前に、経営ができなくなり、2008年に一旦、入札で韓国系企業が落札した。

 その後、当該企業は約束を果たさず、元に戻った。

 再度、売却を狙っているの現状。

 ただ、場所柄とか、面積で単独での収益性を上げることは難しそうだ。

 バブル期の鬼っ子のような土地であるが、植栽して公園にするというのも難しい。

 どう利用すればベストなのか…見極めの難しい土地ではある。


 


■2008.6月 記事から、抜粋。

 
大阪市の土地信託事業で経営破たんした都市型遊園地「フェスティバルゲート」(浪速区)の売却が頓挫した問題で、26億円で落札しながら契約を結ばなかった韓国系開発会社「フェスティバル・プラザ・ エーピーピー」(淀川区)は、市に没収された保証金2億6000万円の返還などを求める訴訟を近く大阪地裁に起こすことを決めた。

 市も違約金8億1000万円の支払いを同社に求める訴訟を検討しており、施設の行方が定まらないまま、訴訟合戦となる可能性が高まってきた。

 同社は今年2月の入札で落札したが、期限の3月末を過ぎても契約を保留。
 市は5月、基本協約を解除して保証金を没収し、違約金を請求した。

 一方、同社によると、今月10日、ソウルで開いた役員会で「契約が不調に終わった原因は市側にあり、違約金の支払い義務はない」として提訴を決定。

 保証金返還のほか、慰謝料の請求なども検討している。

 同社が問題視するのは、施設内の未退去テナントが市と信託銀行2行を相手取った損害賠償請求訴訟。

 3月の大阪地裁判決で2行が敗訴したため、施設を購入すると、同社が市から引き継ぐテナントに対する明け渡し訴訟でも「テナントに有利な判決が出る恐れがある」と懸念しているという。

 白龍奎(ペクヨンギュ)取締役は「損賠訴訟については市から入札時に説明がなく、明け渡し訴訟に伴うリスクを十分把握できなかった」と主張。

 一方、市の担当者は「訴訟関係の資料は公開してきた」と反論し、違約金の支払いがない場合、提訴に踏み切らざるを得ないとする。

 市は現在、施設の維持管理に月1000万円の負担を続けている。

 年内にも再入札する予定だが、市幹部は「訴訟合戦になれば、施設のイメージダウンは計り知れない。
 円満に解決したいのだが」と話している。



 ⇒更に混迷しているようだ。
  これからの経過を注視したい。



□2010/05/22(土)

 大阪・破綻遊園地落札契約解除の韓国系開発会社に8億円支払い命令

 大阪市の土地信託事業で経営破綻(はたん)した都市型遊園地「フェスティバルゲート」浪速区)の売却をめぐり、落札しながら契約解除したとして、市が韓国系開発会社「FESTIVAL PLAZA APP」に違約金約8億1千万円の支払いを求めた訴訟の判決が20日、大阪地裁であった。

 裁判長は市の訴えを認め、同社に全額の支払いを命じた。

 同社は「市がテナントから起こされた訴訟の存在を隠した」と主張したが、裁判長は「契約締結前に市が交付した意見書などから訴訟の存在は認識し得た」と指摘。

 「契約しなかったのは同社側の都合で、違約金を支払う義務を負う」と述べた。

 フェスティバルゲートをめぐっては平成16年2月に入札を実施し、同社が26億円で落札。

 3月末までに市と契約を結ぶ予定で入札保証金2億6千万円を支払ったが、契約を結ばず、5月に契約解除となった。

 同社は9月、入札保証金の返還を求めて市に提訴する一方、市は違約金の支払いを求めて反訴していた。




□2010/10/23(土)

 大阪市交通局の土地信託事業で経営破綻し、民間レジャー会社に売却された遊園地のフェスティバルゲート(浪速区)で、建物の本格的な解体工事が進められている。

 廃墟となった巨大施設がようやく姿を消し、ボウリングやカラオケなどの複合レジャー施設に生まれ変わる。

 昨年1月に施設と土地を14億2千万円で落札したのは、パチンコ店などを経営する「マルハン」(京都市)。

 市交通局によると、解体工事は昨年12月にスタート。

 来年夏ごろに終了する予定で、25年の新施設オープンを目指しているという。

 フェスティバルゲートは平成9年7月に開業し、総面積約1.4ヘクタール。

 海底に沈んだ古代都市をイメージした外観で、建物の内外をジェットコースターが縫うように走っていた。

 しかし、一度も黒字になることなく破綻し、16年3月に市が負債380億円のうち200億円を負担する調停が成立した。




□筆者のまとめ、感想など

 この場所で、なにが最有効使用であるのか…というひとつの回答であろうと思える。

 最終的には、カラオケ、ボーリング等の複合レジャー施設となるのだという。

 平成9年にできあがった施設は、振り返ってみれば奇橋すぎて、(バブルの火照りのようなものがまだ残っていたタイミングだった)普通の市民の嗜好(繰り返して利用しようとする)に合わなかったということなのだろう。

 そのことは、カラオケ、ボーリングというようなものが日本人の遊びのスタンダードになった…ということを意味しているのかもしれない。

 落ち着くところに落ち着いたということかも。