■ワイヘキ島の砂浜





 ニュージーランド北島・最大の都市オークランド市の沖合いにワイヘキ島(Waiheke Island)という島がある。
 ワイヘキ島…聞き慣れない音(おん)であるのは、原住民であるマオリ族の言葉がその起源となっているからであろう。
 でも、waihekeと終わりがaiueoの母音となっていて、日本語の発音と似ているようで親しみ易い。


 この五月の中旬に訪れたニュージーランドは、南半球で日本と季節が反対だから、丁度、秋風が立ち始めた頃になる。NZの気候は、海洋性で年間の気温差が小さい。一番寒い時で、十度をきったぐらい。暑い時で二十度を少し越えたぐらいである。(山岳部とか、一番南端部では当然違うのだろうが…)

  観光の目玉は、NZ最大の都市オークランド市だった。市内を歩き回った時は、昼間は長袖のシャツ1枚で充分だった。
 ただ、晴れたり曇ったり小雨が降ったりとお天気の変化がナントモ早くて不安定だった。(海洋性気候だからこうなのか、季節的なものなのかは分からない)雨が降った後、また朝夕は、さすがに上着が必要だった。

 オークランド市は、人口百万を数える大都市であり、一番の繁華街はそれなりに人通りも多く、賑わいを見せていた。
 でも、向こうにマクドナルドがあり、バーガーキングがあの角に…、あそこにインターネットカフェがあって…と、メディアの発達、インターネットの普及等のせいなのか、世界のどの都市も段々似かよってきている。

 極端なことを言えば、チョット顔つきの違う人間があっちでもこっちでも同じようなことを考え、同じような事をしている…そんな時代になってしまった。


 そんなことで、田舎なら違うだろうと冒頭のワイヘキ島を訪ねた。
 島へは、港からフェリーで35分、恐ろしくスピードのでる双胴船で、見る見る島に近づく。






 フェリーの手すりに縋って、あちこちに浮かぶヨットを眺めていた。
 風が強く、帆を一杯に膨らませて傾きながら、ヨットは早く走る。また、海の水がきれいだ。ゴミも油も浮いてはいない。

 ワイヘキ島は人口約六千人、ワイナリーが多く、ここのワインは有名だとか。島の中心部から、海岸に下りてみる。
 と、なんとキレイな浜辺だ。ちょっと日本の関西一円では比較する所がないような砂浜が広がっている。
 波打ち際まで百メートルはあろうかという広さで、緩く湾曲し、砂は薄い灰色、しかも 、ゴミ一つ落ちてはいない。






 一体、これだけの環境を維持するために、どれだけの努力を住民たちがしているのだろうか。
 最早、単に政治がどうとか、設備がどうとか…そんな問題ではなく、おそらく、住民の一人ひとりが、懸命に身の回りの環境を守り続けようとしているのだなぁと納得する思いだった。