春日山原始林  …奈良、春日大社周辺の手付かずの原始林



奈良、春日山原始林へいった。

 ここは神域として、1千年以上にわたって人間が手を入れることのできなかった山林だ。

 他の地域で見られる人工林と全く違う。
 杉などの針葉樹と、ドングリなどができる落葉樹が混在して生えている。

 こうしてみると、杉、桧などの単一の樹木で覆われている山林(人工林)の不自然さが分かる。
 この形だから、杉花粉による騒動が起こる。
 もっと、落葉樹を混在させて植えなければならない。

 戦前、戦後とお金になる木は、杉であり桧であった。

 その意味で、山林をもっている地主は、少しでもお金を稼ごうと杉、桧を植え続けた訳であろう。国の指導もそうであったのだろう。

 植林などという長期間を要する事業は、長期的な視点に立って行なわなければならない。

 長期的な視点からすれば、出きるだけ、自然な形で植物を成長させることが大事だろう。
 林業は、間伐とか…人手を要するものだという考え方自体がおかしいのかもしれない。

 杉、桧の植林の間隔を広げ、落葉樹を混在させることで人手要らずの人工林が可能ではないのか。
(そういえば、こんなやり方へ移行しつつあるのだとか、ニュースでやっていたなぁ)

 できるだけ、その土地に適合した方法(春日山原始林のようなものを考えているのだが…)に近づけるという方法が効率的とはいえないとしても、安全で手間要らずな方法なのだなぁ…と感想をもった。





□落葉樹に覆われた山林 …人が管理しなければ、自然にこういう山林となってしまうのだろう。つまり、日本では一番安定した形なのだ。





□先日、新聞を読んでいたら、植物生態学者が以下のような文を書かれていた。

 日本人の約93%が居住する場所は照葉樹林帯とよばれる。その植生の主役はタブノキ、シイ、カシ類だ。

 これらの木は有史以前から、低地や丘陵、山地の下部など気候や土壌条件の良い場所で豊かな森林をつくっていた。

 だから最初に開発され水田や集落になり、今ではほとんど残っていない。今は鎮守の森か、古い屋敷林に残るだけだ。---


 ⇒タブノキというものが馴染みがない。写真があったので、示しておきたい。

 




□地図も示したい。




 →若草山の南東方向に見える山…というのが覚えやすいか。