■丹後半島をぐるっと回った。
途中で伊根町を見たのだが、舟屋という建築も当然面白かったのだが、舟屋という構造になさしめた環境というか、条件が特に興味深かった。
□まず、もう一度場所を確認してみよう。
□地図

□geogle map satelite から同じ場所をみてみよう。

⇒如何にも急峻な地形で、農業はとてもできないことが分かる。
漁業しか生き残る道がないし、南西に開けた天然の良港があることで、舟屋というものが出現する素地となったのだろう。
□辞典から伊根町を引き写す。
京都府北部、与謝郡にある町。
丹後半島北東端に位置し、若狭湾に臨む。
丹後半島一周道路(国道178号)が通じる。
大部分は山地で農業は振るわず、奥地の山間部では過疎化が著しく、63年の豪雪によって廃村も生じた。
沿岸一帯は若狭湾を回遊するブリの定置網漁業の好漁場をなし、伊根湾は天然の良港で、中世からブリ漁業で栄え、「丹後ブリ」の名で知られる。また湾岸には、階下に舟を入れる舟屋が密集し、狭い道路を隔てて母屋(おもや)と相対している。
本庄には浦島太郎伝説を伝える宇良(うら)神社があり、『浦嶋(島)明神縁起(えんぎ)』(絵巻)は国の重要文化財。人口3112。
□Wikipediaから
伊根町(いねちょう)は、京都府の町。舟屋で有名な丹後半島の北東部に位置する。
丹後半島は古代より大陸との交流が盛んな所で、京の都と大陸との交易ルートにあたる。
現在は漁業、観光が主。
伊根町筒川、本庄浜は浦島太郎伝説が伝わる。
■現地での写真をご覧頂こう。
→波打ち際から急速に深くなっていることが分かる。


■感想、まとめなど
さて、舟屋というものを成り立たせるにはいくつかの条件が必要だということが分かろう。
1.干満の差があまり大きくないこと。
2.青島という島が湾の入り口で蓋をしたようにあり、外洋からの波などを緩和していること。
3.海が急激に深くなっていること。
4.近く(若狭湾)に良好な漁場のあること。
⇒まぁ、このくらいの条件が舟屋というものを生み出したのだろうなぁと推定される。
かっては舟が小さかったので、1階部分へ収納できたのだろう。
舟が大きくなるとそれもできないようだ。
▲また、Wikipedia に書いてあるように、大陸との交流を関連して大陸の雰囲気を感じざるを得ない。
▲ちょっと、大陸との地図をみてみよう。geogle map satelite から
⇒大陸との関係をみると、渤海国(今の北朝鮮の北部から北へ広がって存在していた)あたりからは遠いが、朝鮮半島からの人間の出入りの多さを感じる。
山陰沿いに舟で動き、京へいくルートが存在していたようだ。
▲古代の人の動きなどを考えると、興味深い地域だなぁ。
■蛇足
ところで、伊根町で「イワガキ」を食べた。
⇒まず、イワガキについて辞典から写そう。
■イワガキ
■岩牡蠣
■Crassostrea nippona
軟体動物門二枚貝綱イタボガキ科の二枚貝。
大形のカキで、陸奥(むつ)湾以南、九州までに分布。潮間帯下の岩礁に左殻で固着する。
殻長は20センチに達し、殻は厚く大形であるが、肉量は少ない。
右殻は膨らみが弱く、殻表は檜皮(ひわだ)状で黄褐色の殻皮をかぶる。卵生種であり、地方によってはクツガキなどとよばれ、食用にされる。
⇒写真を示す。
□全体

□蓋をあけたところ

⇒かなり、大きいものだということが分かろう。
味の方は、「カキだなぁ」と思っただけなのだが。(答えになっていないか)
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