荀子曰く




 
君子の学は「通」の為に非ざるなり、窮して困(くるし)まず、憂いて意(こころ)・衰えざるが為なり。


 
――荀子が言っているではないか。
 君子の学は、物事に通達する為にあるのではない。
 窮しても苦しまず、憂いても心衰えぬ為にあると。――  



 このように中国の古典には、学問とか、勉強とかいうものの価値について正鵠を得た言葉がある。

 漢字の持つ強さ・高さにびっくりする。

 勿論、物事に通達しなくてよいという意味ではあるまい。

 豊僥な知識と両輪をなすように精神的な裏付け(徳?)が必要だと言われているのだろう。 
                    
 知識に偏重した教育の危険性は、身の回りで頻繁に見られる。

 知識と共に高い精神性を与える工夫を組み込んだ教育・躾が求められているのだ。