■漆器



□上掲の画像は、中国,漢代につくられたという漆器である。

 
発見された場所がクリミア半島だという。
 恐らくシルクロードを通って運ばれたものだろうがそれでもまぁ、よくそこまで運んだなぁと思う。




□まず、新聞の切り抜きから。





□まず、ウルシの歴史から押さえよう。

 Wikipedia で漆器の歴史を転記する。

 殷(紀元前1600年頃 - 紀元前1046年)の遺跡から漆器の一部が発掘されていたので漆器は中国が発祥地で、漆器の技術は漆木と共に大陸から日本へ伝わったと考えられていた。

 ところが、北海道の南茅部町の垣ノ島B遺跡から中国の物を大幅に遡る約九千年前の漆器が見つかる、また
漆木のDNA分析の結果、日本のウルシの木は日本固有種であることが確認さた、このことから漆器の日本起源説も主張されるなど漆器の起源については議論が続いている。

(日本では朱の漆器は縄文時代の前期には作られていた、黒の漆器は弥生時代以降。上記の垣ノ島B遺跡から出土した漆器は火災に巻き込まれ焼失した為、現存する世界最古の漆は、約7000年前の中国長江河口にある河姆渡遺跡から発見された漆椀、現存する日本で最古は約6000年前、朱塗りの櫛(鳥浜遺跡)、


 
⇒どうも、ウルシは日本固有種のようだ。
  漆器というものが日本起源の可能性もありそうだ。



□漆器について

 漆はウルシノキ等から採取した樹液を加工した、ウルシオールを主成分とする天然樹脂塗料である。

 ウルシノキから樹液をとることを「漆掻き」「漆を掻く」という。
 現在では、国産の漆の生産量はごく僅かで、大半を中国から輸入している。

 製造工程は漆の精製から素地(きじ:素材が木の場合には「木地」)の加工、下地工程、塗り工程などに大きく分けられるが、細かな工程を挙げると30から40もあり複雑である。

 工程の違いにより、漆塗にもさまざまな種類がある。漆の工芸品は朝鮮半島、インドシナなど東アジアで広く見られる。

 英語で、磁器をchinaと呼ぶのに対して漆器をjapanと呼ぶことからも判るように、欧米では日本の特産品と考えられている。

 製品として完成後は、木地や下地の状態が分かりづらいので購入の際には注意したい。名のある店舗でも廉価な製品は輸入品であったり、簡略化した技法で製作されている場合がある。

 また、値段を高く設定し高級品だと思わせる商法も僅かだが健在である。
 制作した職人や作家の名前が分かるものが望ましい。良いものであれば修理して何年も使えるので無闇に廃棄しないよう心掛けたい。


□他の辞書からもみてみよう。

■うるし【漆】


 1 ウルシ科の落葉高木。中央アジア原産。

 奈良時代以前に中国経由で日本に渡来し広く各地で栽培。高さ七〜一〇メートルに達する。

 葉は卵形か楕円形の小葉が七〜一九枚羽状に並び、秋、紅葉する。
 雌雄異株で、初夏、黄緑色の小花が円錐状に集まって咲く。

 実は直径七ミリメートルぐらいのゆがんだ球形で一〇月頃熟し、これからろうをとる。
 樹皮からは漆汁をとり塗料とし、乾漆(かんしつ)は彫刻材、駆虫剤、せき止め薬とする。

 漆汁はウルシオールなどの有毒成分を含み、触れると皮膚がかぶれる。
 材は黄色で、水湿に強く、箱や挽き物細工に用いる。

 漢名、漆樹。
 *天理本金剛般若経集験記平安初期点「児、小時漆(ウルシ)に患(かぶ)れて」

 2 漆の樹皮を傷つけ、流れ出る樹脂を採り、それに乾燥剤と着色剤とを加えてつくった塗料。
 普通乾くと光沢ある黒色となり、熱、酸などに強い。
 *竹取「うるはしき屋を造り給ひてうるしを塗り、まきゑして」


 
感想など→どうも、ウィキペディアの日本起源説はまだあぶないようだ。
 ウルシの木そのものが中央アジア原産であり、製鉄技術などと一緒に入ってきたものではあるまいか。



□他の辞書から「漆器」で検索してみよう。

■漆器

 漆の樹液の優れた性質である塗装や接着性を生かした工芸技術で、実用、かつ装飾的に漆の施された器具、器物、道具などをいう。

 ヒマラヤから東アジア地域(照葉樹林帯)、すなわちミャンマー(ビルマ)、タイ、ベトナム、カンボジア、ラオス、台湾、朝鮮、中国、日本などの民族の生活によく溶け込んで、個性ある漆器がつくられている。

 とくに日本の漆器は近世、西欧に盛んに輸出され、ヨーロッパでは漆器を日本国名のjapanで表すことから、漆器が日本を代表する産物としてみられた。


 
感想→照葉樹林文化というものと関連しているようだ。ウィキペディアの「日本記源説」はどうもあぶなそうだなぁ。



□Wikipedia で様々な漆器が例示されてあるので、蛇足であるがそれも示したい。







□まとめ、感想など

 作られたのが、キリストが生まれた頃だから、日本(当時は国という形すらなかったか)がどのような形で漆器をつくっていたかは分からない。

 記事にあるごとく、中国人が作ったものであろう。

 20世紀になって、ウクライナで発見さえた…ということは2000年の間、形が保てたということか。

 ウルシというものの、強靭さに驚く。