■軽自動車をアジア、アフリカに。 



□日本の軽自動車というものは、世界的にはガラパゴス状態にある。
 しかし、この軽自動車の技術を使って、燃費のよい車をアジア、アフリカで売り込めないか--と試みがはじまっている。

 ひよっとすると、ひょっとする結果をもたらすものかもしれない。
 また、世界での自動車のシェアを動かすものかもしれないな。

 以下、新聞から抜粋。



 
日本の自動車各社が軽自動車技術を生かした新興国戦略の構築に 動き出した。

 先行するスズキとダイハツ工業に続き、トヨタ自動車がダイハツとの連携を打ち出す一方、ホンダはアジアへの展開を検討。
 三菱自動車工業はアフリカ市場に関心を。

 国内だけに通用する「ガラ軽」規格をどう新興国に適応させるか、部品調達をどう強化するか、など課題は山積みだが、各社の動きが加速しそうだ。

 小型車についてはダイハツと連携しながら対応したい──。
 今月、トヨタが新体制披露会で、新興国事業を担当する副社長はダイハツが持つ技術に期待を示した。

 新興国市場では初めて車を購入する顧客が多く、安価で、一定以上の性能をもつ車のニーズが 高まる。
 新興国戦略として、トヨタとダイハツはインドネシアで協業を進めている。
 ダイハツが軽自動車の技術を生かして開発した低価格車「アイラ」を完成。

 トヨタにOEM供給し、インドネシア政府が決定しているエコカー政策に合致するモデルとして両社で売り出す。
 ダイハツの社長は「ずっと小さな車作りをやってきた我々だからこそ 提案できることはたくさんある」と語る。

 今後の新興国事業についても「我々が独自に進めていくことはない」と明言。
 トヨタとの連携の中で進めていく。
 社長は、トヨタが事業拡大を狙っている新興国の中には「アイラ」よりも、さらに安い車を 必要とする国もあると指摘。
 トヨタには「ダイハツが安い部品をみつけ、トヨタの 品質に見合うものをぜひ作ってほしいと期待されている」と。

<三菱自はアフリカに関心>
 「新興国などでこういう小さな車が通用するのか、ぜひ実験を してみたい」。
 6月の新型軽自動車の発表会。
 三菱自動車工業の社長はこう語り、 軽自動車の海外展開に含みをもたせた。

 社長の念頭にあるのはアフリカ市場だ。
 同社は7月にケニアで開いた販売代理店との会議で、軽自動車や軽自動車をベースにした車が現地で通用するかを議論した。

 三菱自は欧州生産からの撤退を決め、米国工場をテコ入れするなど、 長年の課題にメスを入れている。
 成長が見込める市場に種をまいておきたい社長にとって、アフリカ市場は成長余力のある実験市場と映る。

 他方、ホンダはアジアでの展開を検討している。
 ホンダの軽自動車「N BOX」シリーズは、「フィット」などと同じ 生産ラインで組み立てられる設計で、当初から海外でも生産しやすいようになっている。

 四輪事業本部で軽自動車と小型車の事業を統括する参事は、軽自動車の規格が海外で そのまま通用するかは疑問だが、完成された商品として提案できる国はあるという。
 特にインドネシアやマレーシアは「ある程度、交通のインフラが整備されていて、使用目的が主婦の買い物だったりする。日本の使われ方に非常に似ている」と指摘。

 ホンダのほかの幹部は、国内市場が頭打ちとなっていく中、次にポテンシャルがあるのは
アジアだと指摘。
 ASEANやインドで軽自動車の技術を 活用する可能性は「ある」とみる。
 ただ、現実的に現地のニーズに合った商品として 仕上げ、販売していくには「時間がかかる」とも述べた。

<「ガラ軽」返上、汎用性の拡大が課題に>

 日本の国民車──。
 豊田会長がこう呼ぶ軽自動車は、国内では新車販売の 約4割を占めるものの、世界市場ではマイナーな存在となっている。

 エンジンや車体のサイズに 独自の規格を採用しているためだ。
 外界と隔絶され閉鎖的な生態系が育った「ガラパゴス」に なぞらえて、国際的な汎用性のない軽自動車は しばしば「ガラ軽」と皮肉られる。

 軽自動車業界をけん引してきたスズキとダイハツは、30年以上前から軽自動車をベースにした車両をアジアで展開してきた。

 スズキが1983年にインドで発売した「マルチ800」、 ダイハツが94年にマレーシアで生産を始めた「カンチル」は、低価格を武器に現地で 大ヒット商品となったものの、こうした成功事例も限定的だった。

 だが、新興国におけるモータリゼーションの進展で、潮目は変わりつつある。
 自動車業界からも、激しい販売競争の中で磨かれてきた技術が国内だけにとどめられているのは 惜しいという声が聞かれるようになってきた。

 新興国で大きく伸びているマイカー需要を とりこめるかどうか、各社の「軽」戦略の成否がひとつのカギをにぎっているともいえそうだ。




■補足感想など

 長い引用となった。
 確かに。
 軽自動車は、アジア・アフリカ地域にこそ、売り込める自動車だという気がしてならない。

 ガラパゴス扱いされていたが、こうして、脚光を浴びる日もやってくるということか。