■琵琶 
--正倉院に保存してある御物



□上掲の画像は、正倉院にある琵琶である。


 表面に螺鈿(らでん)といわれる貝細工がはめ込まれている。

 この貝の細工に、
糸鋸(いとのこ)が使用されているというのだ。

 えっと思った。

 一体、作ったのはいつの時代なのか。
 古代中国で製造したものらしいが、まるでオーパーツに近くないか。





□そういえば、中国の璧というものがある。

 あれなんかの細工も細かいものだ。
 それだけ加工技術の発達した時代が中国にはあったのだなぁ。



□新聞記事の切り抜きをお見せしたい。






 ⇒針金に歯をたてた糸ノコで…って。
  針金がそもそも簡単に作れるものではないだろう。

  たたら…でつくった鋼からぼつぼつ作ったものだろうなぁ。
  名前さえ残ってはいないが、名人がつくったものだろう。



□ここで、記事にある夜光貝を調べてみよう。
 ウィキペディアから画像を示したい。





■ヤコウガイ
■夜光貝

 green snail , marble turban
■Lunatia marmorata

 軟体動物門腹足綱リュウテンサザエ科の巻き貝。

 奄美(あまみ)諸島以南の熱帯西太平洋、インド洋海域に広く分布する大形種で、潮間帯下の岩礁にすむ。

 殻高18.5センチ、殻径20センチに達し、殻は重厚で堅固。螺塔(らとう)は低くて体層は大きく膨らむ。

 肩などに節のある太い螺肋(らろく)を生ずることもある。

 殻表は黒褐色または黒緑色の地に、濃褐色と黄白の斑(はん)が交互にある。殻口は大きくて丸く、内面は真珠光沢がある。

 臍孔(へそあな)はない。
 蓋(ふた)は石灰質で白く、丸くて厚く重い。

 昔はヤクガイ(屋久貝)の名でよばれていたのが転じてヤコウガイ(夜光貝)となった。

 また、アオガイ(青貝)とも称し、ボタンや螺鈿(らでん)の材料とする。
 また表皮を削って真珠層を磨き出したり、彫刻をするなどして、貝細工の材料にもする。
 肉は食用となる。


また、螺鈿(らでん)についても調べてみよう。

■螺鈿


 漆工芸の加飾技法の一種。
 貝殻を荒砥(あらと)やグラインダーなどで各種の厚さに摺ったものを文様に切り、木地や漆地の面に貼(は)り付けたり、はめ込んで装飾する技法。

 螺鈿の名称は、天平勝宝8年(756)の『東大寺献物帳』に記載のものがもっとも古い。
 まだ文献にはみえないが、中国・唐の用語と思われ、宋代の『爾雅翼』に鈿螺の文字がある。

 日本では、平安時代以降に、貝摺(かいすり)、青螺(あおかい)、青貝という用例がみられ、また螺鈿、鈿螺、螺填、■嵌(でんかん)と書いて「アヲカヒ」と呼称している。

 螺はもともと栄螺(さざえ)のような渦巻形の貝殻をさしたが、鮑(あわび)貝、夜光貝、蝶(ちょう)貝、鸚鵡(おうむ)貝、蜆(しじみ)貝、メキシコ貝なども用いる。

 鈿の原意は金華(かねかざり)で、黄金の髪飾りをさし、玉や貝で飾ることをも称するようになった。

■歴史■
 螺鈿の起源は明らかではないが、古代エジプトのハダク文化期(前3500ころ)の装身具や器物に、貝殻を細工した装飾例がみられるところから、地中海沿岸の諸国に伝わり、しだいに加飾法として進展したものと思われる。

 東洋における螺鈿は、中国の殷代にすでにあったとする説と、ササン朝ペルシアをはじめとする西方の国々からシルク・ロードを経て唐に流入したとする説があり、後者が有力である。

 このことは、正倉院に伝わる西方系の楽器である螺鈿紫檀琵琶(したんびわ)や、螺鈿紫檀五絃(ごげん)琵琶、玳瑁(たいまい)螺鈿箜篌(くご)などから推測される。

 また正倉院の沈香木画箱にみられるように、紫檀材などの木地に琥珀(こはく)、玳瑁(べっこう)、水晶、珊瑚(さんご)、象牙(ぞうげ)、玉(ぎょく)などを併用している。

 正倉院宝物の漆地の螺鈿品は、螺鈿箱、箜篌の2点しかみられないので、螺鈿は本来、漆工よりもむしろ木工技術のもとにあったとする説もある。