■泉……ドミニク・アングル



■補足、感想など


 上掲の絵の画家であるドミニク・アングルについておさらいしてみよう。


ドミニク・アングル(Jean Auguste Dominique Ingres, 1780年8月29日 - 1867年1月14日)は、フランスの画家。

 19世紀前半、当時全盛だったドラクロワらのロマン主義絵画に対抗し、師ダヴィッドから受け継いだ新古典主義を貫いた画家である。

 アングルの作風は、イタリア・ルネサンスの 古典を範と仰ぎ、写実を基礎としながらも、独自の美意識をもって画面を構成している。

 『横たわるオダリスク』に登場する、観者に背中を向けた裸婦は、冷静 に観察すると胴が異常に長く、通常の人体の比例とは全く異なっている。

 同時代の批評家からは「この女は脊椎骨の数が普通の人間より3本多い」などと揶揄さ れたこの作品は、アングルが自然を忠実に模写することよりも、自分の美意識に沿って画面を構成することを重視していたことを示している。

 こうした「復古的 でアカデミックでありながら新しい」作画態度は、近代の画家にも影響を与えた。

 印象派のドガやルノワールをはじめ、アカデミスムとはもっとも無縁と思われるセザンヌ、マティス、ピカソらの画家にもその影響は及んでいる。





 
outline は以上の通りだ。

 ヨーロッパにある考え方として、神様の姿は人間から…だったか、神様の姿を人間にしたのだったか、いずれにせよ、人間の姿と神様の姿が似ているものだ…と考えなければ、上掲のような絵は生まれなかったろう。

 年表をみると、日本でいえば江戸時代の末頃に活躍した画家だということが分かる。

 
こういう写実的な絵画(そういう絵を描く画家)にとって、写真機の発明は大きな転機をもたらすものだったに違いない。
 
 写真機の発明が19世紀の半ばだと記憶する。

 ならば、
アングルという画家は、いわば写真機が普及する前の「写実的であること」に最も価値があった時代に活躍した画家であったとも言えるのかもしれない。

 完璧な肉体というものは存在しないのだろうが、上掲の解説にもあるごとく、「己の美意識」というものを最優先させた…そんな絵だったのだろう。