■ウナギ


 
■2009.5月の記事から。

 
新種のウナギが見つかったという記事があった。ご紹介したい。


□かば焼きでおなじみのニホンウナギにくらべ、胴が太くてずんぐりとした新種のウナギを、 日本の研究チームがフィリピンのルソン島で発見した。

 ウナギの新種発見は約70年ぶり。

 ニホンウナギと同様、太平洋のマリアナ諸島沖に産卵場があるとみられ、ウナギの進化や大回遊の起源を探る上で貴重な成果という。

 東京大海洋研究所は、02年と04年に各1匹ずつ、フィリピン東方沖で調査船の網に入った 「ナゾのウナギ」の幼生に注目し、遺伝子を調べた。

 すると、これまで知られていた18種・亜種のいずれとも一致せず、新種らしいことがわかった。

 海流の方向などをもとに、この幼生はフィリピン北部にたどりつき、稚魚となって川を上ると推定。

 07年から今年2月にかけて計3回、NPO法人日本さかなの会と共同で現地を調べ、ルソン島の川にこの幼生と遺伝子のパターンが一致するウナギの成魚がすんでいることを突き止めた。

 ウナギの新種報告は、1938年にオーストラリアのチームがパプアニューギニアで発見した「ニューギニアウナギ」以来。

 チームは今回の新種に「
アンギュラ・ルゾネンシス」という学名をつけた。

 今回の新種は体にうす茶色のまだら模様があり、歯並びなどもこれまで知られていたウナギとは異なる。

 大きなものは全長が1メートル近く、現地では背開きにして薫製にしたものが食用にされていた。肉は脂が乗っているものの、あっさりした味だという。

 東京大海洋研究所の准教授は「成魚はまだルソン島でしか見つかっていないが、より広く分布している可能性もある。台湾を含む周辺地域で生息調査をしたい」という。




 

□補足、感想など

 まだ、新種のウナギが見つかるのか。

 世界は広いなぁ。でも、なぜ、フィリピン国内の大学で見つけることができないのだろう。

 東大海洋研の優秀さは認めるとしても、フィリピン国内の大学がだらしがなさすぎではないか。









■2009.7月の記事から。

  太平洋上で、卵をもったウナギを捕まえたようだ。大きな価値のある話だと思う。



 ウナギの産卵場とみられる南太平洋でおなかに卵を持った親ウナギを捕獲することに、水産庁などの研究グループが世界で初めて成功した。

 ウナギの生態はよくわかっておらず、卵から養殖する技術の開発につながるものと期待される。

 ウナギの多くは、稚魚が黒潮に乗って日本にたどり着き、川で親に成長する。

 産卵場所は日本の南2200キロと遠く離れたマリアナ諸島周辺とされ、水産庁と水産総合研究センターは、先月から、この海域でトロール船で網を引いたところ、 ウナギ8匹を捕獲した。

 8匹は雄と雌が4匹ずつで、このうち雌の1匹にはおなかの中に成熟した卵を持っていた。

 ウナギはかば焼きとしてなじみがありますが、その生態の多くは謎に包まれている。

 去年の調査で初めて親ウナギ4匹が捕獲されましたが、卵を持ったウナギが捕獲されたのは世界で初めて。

 ウナギは卵から養殖しても生まれてすぐに死んでしまう率が 高いため、現在の養殖は、天然の稚魚を捕まえて育てる方法がとられている。

 水産総合研究センターの張成年室長は「これまで誰も見たことがない天然のウナギの卵を 手に入れることができた。卵から養殖する技術の大きな前進になると思う」と話している。




□感想など

 ウナギの完全養殖は現在のところ、限定的だ。

 記事にあるように、現在の養殖は、稚魚をとらえ、集めて養殖しているという現状だ。

 核心は、稚魚から成魚まで養殖しても、そのウナギは卵を産まないということだ。
 ウナギが産卵するには、なにか多くの条件をクリアしなければできないようだ。

 そのハードルがなんなのか、現在のところ分かっていない。
 ハードルがなにか…ということを、卵をもったウナギは明らかにしてくれるかもしれない。