■チョウザメ     
岐阜県高山市  宮崎県小林市




■はじめに。

 記事で、奥飛騨キャビアという文字をみて、なんだろうか…と思った。

 ああそうか、チョウザメは淡水の魚だから、岐阜県の山奥でも関係はないなぁ…と思い直した。

 最近は、淡水でも海の魚が養殖できるようになりそうだ。

 温泉地へいって、ご当地グルメとしてご当地キャビアがでてくる時代となったか。

 以下、新聞から。2011.5月。

 
北アルプス・焼岳の湧き水や伏流水を利用してチョウザメを養殖する高山市奥飛騨温泉郷の 「奥飛騨ガーデンホテル 焼岳」が、チョウザメの養殖棟3棟を新築した。

 これにより一年中キャビア(チョウザメの卵)を出荷する態勢が整い、i社長は 「旅館の食事の目玉として、少しでも奥飛騨の来客増加につなげたい」と意気込んでいる。

 i社長は、奥飛騨の豊富な湯量を利用した高級な特産物をつくろうと、2007年にチョウザメとスッポンの養殖を開始。

 チョウザメは現在、1万匹を飼育している。

 チョウザメは直射日光に弱く、これまでは屋根付きの池で飼育してきたが、年間を通じた出荷を目指し、養殖棟(1棟約2500平方メートル)を新築。

 完全に室内となるトタンぶきの3棟を建て、水温を常時14度に保てるようにした。

 キャビアにするのは体長約1・2メートル、生後15年程度のアムール種とベステル種のチョウザメの卵巣。

 同ホテルでは、チョウザメの刺し身となめろう(たたき)にキャビアを載せた造り(3675円)や、 ナンの上にキャビアを載せたキャビアナン(9800円)などにして提供している。

 i社長は「湧き水で飼育しているため臭みがないのが自慢」と話す。

 今後は注文に応じて、月に5匹程度のチョウザメを解体する予定だ。

 キャビアは電話による宅配注文も受け付けている。

 15グラムで8800円(送料別)。 



□感想まとめなど

 確か、淡水になにか粉末をいれると海の魚でも養殖できる…という記事があったと記憶するが、検索してもでてこない。

 替りといってはなんだが、サバにマグロを産ませるという記事がひっかかったので、ご紹介したい。


--ここから--

 
クロマグロ禁輸の動きが強まっている。

 国際取引を禁止しようとしたワシントン条約の締約国会議は何とかしのいだが、いつ再燃するかわからない。

 トロが食べられなくなる のも時間の問題かと覚悟していたら、意外な救世主がいた。

 なんと、サバにマグロを産ませて増やそうというのだ。

 マグロは1回に数十万個の卵を産むが、自然界では成魚になれるのは限りなく0に近い。

 しかし、もし水槽で1年ほどで育つサバにマグロを産ませることができれば、マグロの稚魚を大量にしかも安く得られる。

 養殖に役立つだけでなく、海に放流すれば取りすぎた 天然マグロを絶滅から救うことができる。

 でも本当にそんなことができるのだろうか? たとえ生まれても、サバマグロみたいな変な魚にならないのか?

 「大丈夫。サバの腹を借りてマグロの卵を育てようというもので、生まれた赤ちゃんは正真正銘のクロマグロです」

 12年近く、この研究に打ち込んできた東京海洋大学准教授(水産学)のyさんはニッコリ笑って説明してくれた。

 親マグロの体内には、メスなら卵のもとになる卵原細胞、オスなら精子のもとになる精原細胞がある。

 これをサバの体内に移植して根付かせることができれば、サバの卵巣に マグロの卵が、サバの精巣にマグロの精子ができる。

 こんなサバのメスとオスが出会えば、 カップルとなってせっせとマグロの子作りをしてくれることになる。

 しかし、移植には拒絶反応がつきもの。

 人間の臓器移植と同様に、マグロの細胞をサバが 簡単に受け入れるわけがない。

 「ところが生まれたての赤ん坊のサバなら、この拒絶反応がほとんど起きないことがわかったのです」

 と、yさん。

 赤ん坊のうちにマグロの卵原細胞や精原細胞を注入しておけば、そのサバが 大人になるとマグロの卵や精子を作ってくれる。

 不妊処理をしてサバ自身の卵や精子を 作らないようにしてから注入すれば、そのサバはひたすらマグロの卵と精子だけを作り 続けることになる。

 とはいえ、体長5ミリにも満たないサバの赤ちゃんの腹のどこに卵巣や精巣があるか、わかるのだろうか。

 そもそも、サバの赤ちゃんの性別はどうやって判別するのか。

 間違ってオスの赤ちゃんに卵原細胞を入れたりしたら、大変なことになりはしないか。

 「そこも大丈夫」yさんは再びニッコリ笑った。

 実はマグロの卵原細胞も精原細胞も、自分で卵巣や精巣を探して移動する能力を持っている。

 小さな注射針で腹に入れてあげれば、あとは アメーバのようにサバの体内を動いていく。

 しかも、卵原細胞が精巣にたどり着けば 精原細胞に、精原細胞が卵巣にたどり着けば卵原細胞に、きちんとあとから変化する のだという。吉崎さんは言う。

 「魚類の生殖細胞にはもともと、こうした高い柔軟性があるようなのです」

 まさに生命の神秘としか言いようがない。
 yさんたちのこの発見は06年に米国の学会誌に掲載され、大きな反響を呼んだ。

 この原理を使って7年前、淡水魚のヤマメにニジマスの卵や精子を作らせることに成功。

 05年からは、今度はサバにマグロを産ませる研究に着手した。

 当初、サバへの移植がなかなか成功しなかった。

 マグロは南の魚だが、日本のサバは 北の魚だ。

 サバが育つ水温の低さが、マグロの細胞に影響している可能性があった。

そこで南方にすむ別の種類のサバを使ってみたところ、昨年9月、サバの体内にマグロの精原細胞がきちんと根付くところまでこぎつけた。

 今春から、いよいよサバにマグロを産ませる段階に入る。

 「あと7〜8年で、サバが安定してマグロを産むようにできると思います」

 yさんの長年の夢がかなう日は近い。

 加えて、yさんたちの方法のもう一つの特徴は、作った赤ちゃんを人工養殖で親にするだけでなく、海に放流して天然マグロとして育てるところにある。

 人工養殖は重要な 技術だが、巨大なマグロを狭い生け簀で育てる以上、エサの残りや排泄物などで周辺 環境に悪影響が出ることは避けられない。

 マグロは増えても、エサのサバなどが将来的に 枯渇する心配もある。

 「僕たちは遺伝子操作などの複雑な技術は一切、使っていません。サケの放流のように、人間が取る分だけ増やせればそれでいい」

 これがyさんたちの基本姿勢だ。

 マグロの展示と飼育に取り組む東京都葛西臨海水族園 のm係長もこの点を高く評価する。

 「大西洋のクロマグロ漁は、産卵のために地中海に集まるところを狙うので、その影響が太平洋よりも深刻だったとも言われています。ならばyさんの方法で稚魚を放流してやることで、マグロの数を回復できる可能性は大きいでしょう」

 多数派工作までしてワシントン条約でのマグロ禁輸を回避し、農水相ら関係者はホッとしているようだが、これで問題が解決したわけではない。

 むしろマグロの危機は より深刻化する可能性が高い。

 トロを守るためにはまずサバから。
 食べるだけではなく、 もっと学ぶことこそが、今の日本人には求められている。

--ここまで--  

 →どうだろうか。

  養殖の周辺の技術が、ドンドン進んでいることがわかる。

  これから、様々なことが起こりそうだ。



■2013年10月

 宮崎県小林市から、宮崎産キャビアが発売というニュースがあった。
 ご紹介したい。

--ここから--


 
宮崎キャビア事業協同組合(12業者、宮崎市)は17日、 宮崎県産のキャビアを東京の百貨店やインターネットで11月から販売すると発表した。
 県によると、県産キャビアの本格的な販売は、九州・山口では初めてという。

 県は1983年、県水産試験場小林分場(宮崎県小林市)でチョウザメの養殖試験を開始。
 2004年、孵化(ふか)させて育てた成魚から卵を採取する完全養殖に全国で初めて成功した。

 県から養殖技術の提供を受け、同組合が事業化。

 チョウザメから採取した卵をシベリア産の岩塩に漬け、数か月かけて熟成。
 1瓶20グラム入りで、卵径3.5ミリ以上は1万2000円、3ミリ以上は1万円。

 11月22日から伊勢丹新宿本店(東京)で発売。組合のホームページからも購入できる。

 12月4日からは岩田屋本店(福岡市)などでも販売し、年末までに計12キロの出荷を目指す。

--ここまで--

 
ご当地グルメといえば、その通り。
 でも、これには裏側で、養殖技術の確立というものがある。

 チョウザメの肉というものが、美味しいのかどうか分からないが、そのあたりを利用した食べ物とかが出てくるかもしれない。

 和歌山あたりの近大マグロを同じような感じに将来はなっていくのかも。



 ■キャビアの画像があったので、添付する。